Aer-born/エアーボーン


杉本姉妹 / Good GO

杉本姉妹 / Good GO
AZCL-35015
¥800(tax inc.)

DA PUMPと鈴木紗理奈がMCを務める人気ダンス・バラエティ番組「スーパーチャンプル」。
杉本姉妹は、そこから初のアーティスト・デビューを飾るダンス・ユニットだ。奇抜な衣装と天真爛漫なキャラで番組内ではすでに人気者の二人だが、そのユニークな存在感で音楽シーンでも台風の目になるのは間違いない。

現在22歳の姉・リノと、現在20歳の妹・チカ。彼女たちのキモは、やはりダンスということになる。7歳と5歳のときからレッスンを始めた二人は、すでにダンス歴15年(!)というキャリアの持ち主。これまでに国内外の数々のコンテストを荒らしまくっていて、2001年には全米のダンス大会で1位を獲得。番組では主にレゲエ・ダンスを披露しているが、姉妹ともにジャズ&ヒップホップ・ダンスの指導資格も持つスゴ腕で、デビュー前には千葉の超有名な遊園地にダンサーとして勤めていたというエピソードを持つ。

その折り紙付きのダンスを武器に「踊りながら歌う」というパフォーマンス・スタイルで音楽シーンに殴り込みをかけた杉本姉妹。デビュー曲「Good GO」は、その特性を十二分に発揮した強烈なファンク・チューンに仕上がっている(プロデュースはLISAやEXILEなどを手掛ける山木隆一郎)。気になる二人の歌声はと言うと……肉感的なサウンドと落差がありすぎて、初めて聴いたときは椅子から転げ落ちそうになったほど(笑)。可憐というか、ノー天気というか、とにかくこの上ないくらい脱力系。いろんな意味で衝(笑)撃的で、声が流れ出した瞬間、「ンハハハ」と笑えちゃう感じなのだ。 が、その「笑えちゃう=人を笑顔にする」というところが杉本姉妹の最大の魅力。そもそもダンスをやってきた二人なのだから、音楽を「歌う」「作る」というより「使う」「楽しむ」という感覚のほうが強いはず。「聴かせる」というよりも「魅せる」だろうし、音楽は体が動いてナンボ、楽しくてナンボ。だから、杉本姉妹の楽曲は「Listen」じゃなくて「Feel」で楽しめばいい。というか、そうやって触れてこそ、ふたりの本来の味が楽しめるはず。やってる二人も観ているこっちも楽しくて面白くて、ハッピーになる音楽。視覚的で体感性に抜きんでた杉本姉妹には、着ぐるみとかお人形さんのような、どこかキャラクター然とした魅力があるのだ。 グッゴガッゴ、グッゴガッゴ、グッゴガッゴ、グッゴガッゴ…(中略)…グッゴガッゴ、グッゴー!と、本当に楽しげに歌う杉本姉妹。彼女たちが陽気に繰り出すグッゴー16連発は、恋の悩みも学校のイジメもあっけらかんと吹き飛ばしてくれそうな気がする。「目の前に壁があったら……その脇を通り過ぎちゃえ!(笑)」的なCheer Upチューン。右から左へ受け流す時代に生まれた、いい意味でユルいお調子者ソング。ヒルトン姉妹やオルセン姉妹のようなセレブではないけれど(失礼!)、彼女たちに負けないくらい世の中に華やかさを与えてくれる、注目のシスターの登場だ。

TEXT/猪又 孝(DO THE MONKEY)

  1. Good GO
  2. one two three